最近観たDVDの感想
劇場公開時に観たのだが、また気になったのでレンタルした。
キューブリックの名作ホラー『シャイニング』(1980)について専門家やマニアが深い分析をするという内容だが、ほとんどがこじつけで、それが逆に面白い。
語っている本人たちは大真面目だが、取材している側は明らかに面白がってインタビューしているように見える。
「壁に貼ってあるスキーヤーのポスターがミノタウロスに見える」説はさすがに笑ったが、絨毯の柄が同じ場面なのに変化しているという指摘は興味深い。
まさか撮影の合間に絨毯を張り替えたとも思えないし、これは何らかの意図(現実ではないということ?)ではないだろうか。
ちなみに、私が一番気になっている冒頭のヘリコプターの影については誰も言及していませんでした。
第二部をまるごと再現シーンにしてしまう演出がすごい。
イーストウッドはここ10年外れが無いんじゃないか。
自分はマルホランド・ドライブとかバートン・フィンク、日本なら3-4X10月みたいな「夢なのか現実なのか」系の映画が好きなので、この映画はピンポイントである。
地下鉄のシーンの不気味さが印象的。